研究室のカフェ・カウンターテーブル



研究内容 〜ひとにやさしい情報通信環境を目指して〜


モバイルマルチメディア通信研究室には,”ひとにやさしい情報通信環境を目指して”,というスローガンがあります.ひとにやさしい情報通信環境とは,ひとがコンピュータを意識することなく情報通信サービスを利用できる環境を指します.ひとがコンピュータを意識しないという概念は,ユビキタスコンピューティングの父と呼ばれるマーク・ワイザーによって提唱されました.当研究室では,この概念を人間中心(Human-centric)の知的情報通信システムによって実現できると考え,幅広い観点から研究活動を行っています.

人間中心の情報通信システム

人間中心の情報通信システムとは,ユーザが必要とする,あるいは,ユーザにとって有意義な情報サービスを提供するシステムです.これによって,ユーザは満足度の高い情報サービスを利用することが可能になります.しかしながら,必要な情報や有意義な情報は個々のユーザによって異なりますので,ユーザによってカスタマイズされたサービスが求められます.この課題を解決するためには,コンテクストアウェア・システムと知的情報通信システムが不可欠です.

おもな研究テーマ例

“ひとにやさしい情報通信環境を目指して”,というスローガンを実現するため,以下のような研究を進めています.詳しくは,研究室メンバー(卒業生)のところに掲載されている卒業論文テーマ,修士論文テーマ,博士論文テーマをご参照ください.
マルチメディア情報通信制御システム 振動を用いた情報通信システム 盲目者のための歩行支援システム
スマートフォンのような小型デバイスをクリックするだけで,映像のみ,音声のみ,または,その両方を他のマルチメディア再生デバイスに転送できます. スマートフォンAおよびBをテーブルの上に置くと,Aが発するバイブレーションがテーブルを伝わってBに届き,それと同時にデータも転送されます. 盲目者が歩行する際,サンバイザーに取り付けられた超音波センサによって障害物を検知し,その場所をお知らせして歩行をサポートします.